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めいぽLove②雹マティックのメイプルlifeです。


by hyoumathi
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始まりの地


   ここはメイプルストーリーというゲームの世界……

       ほのぼのとした日常のなか、この話は始まるのである―――。




ザワザワザワザワ………

ここは「ヘネシス」という街の広場。
そこに数名の男女が集まっているようだ。 少し、その集まっている人を見てみよう。



「や、やっぱり一発で倒したほうが……」
この男、ビクビクしている姿に合わず、背中に大きな斧を背負っている。ナイトのようだ。
身に着けている鎧は傷だらけだ。かなりの猛者らしい。


「守りがしっかりしてれば負けるものなんてない!」
こちらの男は、盾…片手用の剣…頭をすっぽり覆う兜…さっきの男よりも重量感がある鎧…確かにこれだけの装備だと傷1つつける事も難しそうだ。この男はクルセイダーだ。


「ふん……雑魚の戯言だ。」
態度がデカい男だ。柄の長い斧のようなものを持っている。「鉾」というのだろうか。
さっきの男達に比べてかなり装甲は薄い。頭には頭巾を巻いている。
鉾を持っているあたり、ドラゴンナイトであろう。


「僕の毒だったら巨大な龍でもイチコロさ!!」
右手に杖を持ち、左手には本を持っている。難しい字が並んでいる本だ。
いかにも魔道士と言った姿だ。火と毒を使いこなすメイジだ。


「氷…雷…これを融合させると……ブツブツ」                まと
自分の世界に入り込んでいるようすだ。こちらも魔道士らしい帽子や衣服を纏っている。
さっきの男の子と正反対の、氷と雷を使いこなすメイジだ。


「フフフ……私に攻撃しても無駄よ。」
この女性は、シャツにジーンズと異質な容姿だが瞬間移動を繰り返していたので
プリーストなのかもしれない。


「ほら!この弓凄いでしょ!ドラゴンモデルの最新型よ!!」
こちらの女性は、まるで龍の首がついたような弓を自慢している。
かなりのハシャぎっぷりだ。レンジャーだ。


「古いものを使いこなしてこその戦いだと思うが……」
さっきの女性に弓を自慢されて、かなり疲れているようだ。
背中にはボウガン……この世界では「弩」と呼ばれる武器を背負っている。
スナイパーだろう。


「どんなモンスターも私の姿を見る事無く倒れていく………」
この女性…ただならぬ雰囲気だ。腰に袋のようなものをいくつも着けている。
よくよく見ると、彼女の背後に黒い影が見える。ハーミットだ。


「何か金目のものは…っと、あの袋が怪しいな……」
自分から泥棒です、と言ってるような男だ。
腰に一本、よく研ぎ澄まされたと思われるナイフがある。シーフだ。


これらの男女、何故か皆職業がバラバラである。
それにどの人もかなりの使い手であることには間違いない。
いったい、何が行われるのだろうか……。


「あーあー…テステス、マイクテストです。」
突如、広場に太い声が響き渡った。


「み・な・さ・ん!! よくぞ集まってくれました!私は嬉しいです!
皆様は『職業の壁を乗り越えようパーティー』にご当選された、という事で来たのだと思いますが!実は!
メイプルバトルロワイヤルをこれから行いたいと思います!!」


ザワッ…

突然の申し出に皆一瞬戸惑ったようだが、それぞれの思惑は違っていた。

(そ…そんな事、急に無理だよ!!)

(私の力を見せつけるにはうってつけだ…。)

(ここで凝結…サンダーボルト…ブツブツ)

司会はそんな事関係ないという様子で説明を始めた。

「舞台はこの世界全体を使って行います。船を使ってオルビス国へ行っても良し。
そこから更に遠く、ルディブリアム国へ行っても構いません。
装備は、今持っているものをお使いください。
回復薬はこちらから皆さんに平等に配布しますのでご心配なく。
隠れていても、積極的に攻撃をしに行っても構いません。
バトルになり気絶するか、もしくは続行不可能な怪我を負った場合失格です。
ただし、誤って相手を殺してしまった場合には危害を加えた人が失格となります。
一般の人達は一時的に避難していただきました。しかし、モンスターは排除不可なので
モンスターにやられてしまっても失格になります。
たまに、出場者以外の人を見かける事があると思いますが、それは審判員ですので
決して危害を加えないようにしてください。
戦闘は、始まって1時間後に許可します。
最後に残った人には賞金50000000(五千万)メルを与えます!!」


ざわざわざわざわざわ………
大半の人達はやる気満々のようで、殺気がみなぎっている。


「では、これよりバトルロワイヤル!開始します!!」


ダダッ!!  シュッシュッ…

スタスタ…  ブツブツ…


戦いの幕は今、開けた。
by hyoumathi | 2006-01-01 00:01